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/ UNDERSTANDING THE DIFFERENCE 2025 Edition

SES と 派遣 は、
何が違うのか。

「SES=派遣」と説明されることがありますが、それは正確ではありません。 契約形態・指揮命令権・法的根拠まで、厚生労働省ガイドラインに基づいて図解で整理します。

1
違いの本質は
「指揮命令権の所在」
3
理解すべき
契約形態の種類
2
参照すべき
厚労省の公式資料
/ THE CORE ANSWER

結論を、一行で。

細かい話に入る前に、両者を分ける一点だけ押さえてください。

TL;DR

違いの本質は 「誰がエンジニアに業務指示を出せるか」 派遣はクライアント企業が、SESは所属企業(SES会社)が指示を出します。

PATTERN A / 派遣

エンジニアは派遣会社に雇用されつつ、派遣先(クライアント)の指揮命令を受けて働く。

PATTERN B / SES

エンジニアはSES会社に雇用され、所属企業(SES会社)の指揮命令下で業務を遂行する。

※ この差は単なる呼称の違いではなく、法律で定められた契約形態の違いです。
派遣は「労働者派遣法」、SESは「民法上の準委任契約(民法656条)」に基づきます。

/ STRUCTURAL DIAGRAM

図解 ① 契約構造の比較

雇用契約・商取引契約・指揮命令の3本のラインがどこに引かれるか。
ここを見れば、両者の違いは一目で分かります。

雇用契約 / 給与支払 商取引契約 指揮命令(業務指示)
A / 派遣 契約
労働者派遣法
EMPLOYER 派遣会社 (人材派遣会社) CLIENT 派遣先企業 (クライアント) WORKER エンジニア (あなた) 労働者派遣契約 雇用契約・給与 ★ 指揮命令

特徴: エンジニアは派遣会社に雇用されているが、実際の業務指示は派遣先から直接受ける。労働者派遣法に基づく特別な許可が必要。

NOTE 雇用契約の形式により、さらに「無期雇用派遣(期間の定めなし)」と「登録型派遣(就業期間中のみ雇用)」に分かれます。フェローシップは前者の無期雇用派遣です。

B / SES 契約
準委任契約(民法656条)
EMPLOYER SES会社 (所属企業) CLIENT クライアント (常駐先企業) WORKER エンジニア (あなた) 準委任契約 雇用契約・給与 ★ 指揮命令 × 直接の 業務指示はNG

特徴: エンジニアはSES会社に雇用され、業務指示も所属企業から受ける。クライアント先に常駐していても、現場の直接指示には従わない(従ったら偽装請負)。

=

★ 指揮命令のラインがどちらに伸びているかを見てください。 派遣ではクライアントから、SESではSES会社からそれぞれエンジニアに向かって指示が出ます。 この一点が両者を法的に分けています。

/ WORKFLOW EXAMPLE

図解 ② 業務指示の流れ

「クライアントから新しい作業を頼まれた」とき、実際にどう動くのか。
実務での指示フローを並べてみるとさらに分かりやすくなります。

A / 派遣
DIRECT_FLOW

指示はクライアントから直接

  1. 1

    派遣先の上長が新しい作業を指示

    「明日までにこの設計書をレビューしてほしい」など、直接エンジニアに依頼。

  2. 2

    エンジニアは派遣先の指示に従う

    勤怠管理・残業指示・業務内容の変更も派遣先の権限内で行われる。

  3. 3

    給与は派遣会社から支払われる

    雇用主はあくまで派遣会社。社会保険・労務管理も派遣会社が担う。

B / SES
INDIRECT_FLOW

指示は所属企業を経由

  1. 1

    クライアントは作業範囲をSES会社に依頼

    「この機能の開発をお願いしたい」など、エンジニア個人にではなくSES会社に依頼する。

  2. 2

    SES会社からエンジニアに指示

    所属企業のリーダー/マネージャが指揮命令系統を担う。勤怠もSES会社が管理。

  3. 3

    クライアントは「成果」に対して報酬を支払う

    準委任契約のため、納期や個別タスクの指示・管理はSES会社側で完結する。

※ 実務上は、現場のチームリーダーや他社のメンバーと協働するため指示系統が曖昧になりやすいのですが、
SESの場合は「クライアントが直接エンジニア個人を指揮命令する状態」になっていたら違法(偽装請負)です。

/ COMPARISON MATRIX

詳細比較表

派遣・SES・請負(参考)の3形態を、主要9項目で並べました。

項目 派遣 SES 請負(参考)
契約形態 労働者派遣契約 準委任契約
(民法656条)
請負契約
(民法632条)
指揮命令権 派遣先(クライアント) 所属企業(SES会社) 受託企業
業務上の指示 派遣先から直接 所属企業のリーダー経由 受託企業内で完結
雇用主 派遣会社 SES会社 受託企業
給与・社保 派遣会社が支払い/加入 SES会社が支払い/加入 受託企業が支払い/加入
必要な許可 厚労省の
労働者派遣事業許可
不要 不要
期間制限 原則3年
(同一組織単位)
※無期雇用派遣は例外
制限なし 制限なし
報酬の対象 労働時間 業務遂行(労働力提供) 成果物の完成
主な法的根拠 労働者派遣法 民法(準委任) 民法(請負)

※ 請負契約は「成果物の完成」に対して報酬を支払う点でSES(業務遂行型)と異なります。指揮命令権の所在は同じ(受託企業内)です。

/ PROS & CONS

エンジニア視点のメリット・デメリット

「どちらが良い/悪い」ではなく、それぞれに性質の違うトレードオフがあります。

A / 派遣

派遣契約で働く場合

+

Merit

  • 指示系統が明確。誰の指示で動くのか迷いにくい。
  • 派遣先の意思決定に近い距離で働ける(業務の実態に直接触れる)。
  • 派遣会社が労務管理を担うため、契約面・労働条件は法律で手厚く保護される。

Demerit

  • 同一組織単位で原則3年の期間制限がある。
    ※ 無期雇用派遣の場合はこの制限が緩和されます
  • 派遣先のルール・文化に強く規定される。自社のキャリア育成は受けにくい。
  • 業務範囲が派遣契約の枠を超えにくく、裁量は限定的になりやすい。
B / SES

SES契約で働く場合

+

Merit

  • 期間制限がないため、同じ現場で深く知見を積みやすい。
  • 所属企業のキャリア育成・評価制度を継続的に受けられる。
  • 多様な業界・技術スタックの現場に関わるチャンスが広い。

Demerit

  • 現場で指示系統が曖昧になりやすく、偽装請負化のリスクがある。
  • 多重下請構造に入ると単価・労働条件が悪化しやすい。
  • 所属企業のマネジメント品質に大きく依存する(当たり外れがある)。
/ LEGAL WARNING

もっとも警戒すべき「偽装請負」とは

契約上はSES(準委任)でも、実態がクライアントによる直接指揮命令になっていれば違法です。
厚生労働省も明確にこれを禁止しています。

! ILLEGAL

偽装請負=SES/請負の皮をかぶった違法派遣

厚生労働省のガイドラインでは、「請負(準委任)形式でも、注文主と労働者の間に指揮命令関係があれば労働者派遣に該当」とされており、必要な派遣事業許可なしに行えば違法(偽装請負)になります。

⚠ こうなっていたら危険サイン
  • クライアントの上長が、エンジニア本人に直接タスク指示している
  • クライアントが勤怠・残業を直接管理している
  • クライアントの社内ルールが個人レベルで適用されている
  • 所属企業の現場リーダーが存在しない、または機能していない
✓ 適正な状態の目安
  • 業務指示は所属企業のリーダー経由で届く
  • 勤怠管理・評価は所属企業が一貫して行う
  • クライアントとは「業務委託先と委託元」の関係性が保たれている
  • 契約書に業務範囲・体制・指揮命令系統が明記されている

参照:厚労省労働者派遣・請負を適正に行うためのガイド (PDF)

/ OUR POSITION

フェローシップは、
無期雇用派遣 ×
準委任の両対応。

当社のエンジニアは全員、「無期雇用派遣」として雇用されます。
労働者派遣事業の許可も取得しているため、案件特性・本人の希望に応じて派遣契約/準委任契約のどちらも提供可能です。

DUAL MODE × PERMANENT EMPLOYMENT
MODE A
無期雇用
派遣 契約
&
MODE B
準委任
契約

どちらの形態でも、エンジニアの雇用は当社の無期雇用(正社員)のまま継続します。

フェローシップの体制を見る →
01 / 無期雇用

期間の定めなき
正社員雇用

いわゆる「登録型派遣」とは異なり、契約期間の定めがない雇用形態。プロジェクト終了時も雇用は継続します。

02 / LICENSE

労働者派遣事業
許可取得済

厚生労働大臣による労働者派遣事業の許可を取得しており、適法な派遣サービスを提供できる事業者です。

03 / DUAL MODE

派遣/準委任
どちらも提案可

案件特性・クライアント要件・本人希望に合わせ、最適な契約形態を選択。雇用形態はどちらも無期雇用のまま。

04 / COMPLIANCE

契約と実態の整合

派遣契約では派遣先指揮、準委任契約では当社指揮を厳守。契約形式と業務実態の不一致(偽装請負化)を防ぎます。

/ DEEP DIVE

ちなみに:無期雇用派遣 と 登録型派遣 は別物です

「派遣」とひとくくりに語られがちですが、雇用契約の構造によって2種類に分かれます。
フェローシップが採用しているのは前者の無期雇用派遣です。

★ FELLOWSHIP
TYPE 1

無期雇用派遣
(常用型派遣・正社員型派遣)

  • 雇用契約は期間の定めなし。派遣先が変わっても雇用は継続。
  • 派遣先が無い「待機期間」中も給与が支給される。
  • 社会保険・年間休日・キャリア支援を継続的に受けられる。
  • 派遣会社の正社員として、長期的なスキル育成・キャリア形成が可能。
  • 労働者派遣法の3年ルール(同一組織単位)の影響を緩和できる。
TYPE 2

登録型派遣
(一般的な派遣のイメージ)

  • 派遣先での就業期間中のみ、派遣会社と雇用契約を結ぶ。
  • 派遣先がない期間は給与なし。雇用関係も切れる。
  • プロジェクトごとに就業先を選びたい人向け(柔軟性は高い)。
  • 就業先終了時、次の案件まで「無職期間」が発生し得る。
  • 3年ルールの直接的な影響を受けやすい。

※ どちらも「派遣」である以上、派遣先での働き方(クライアントが指揮命令を出す構造)は同じです。違うのは「派遣会社との雇用契約」の中身です。

/ FAQ

よくある質問

Q. 「SESは派遣の一種」と聞いたのですが本当ですか?
正確には誤りです。SESは民法上の準委任契約、派遣は労働者派遣法に基づく派遣契約で、契約形態そのものが異なります。最大の違いは指揮命令権の所在で、SESは所属企業(SES会社)、派遣はクライアント企業に置かれます。
Q. 客先常駐=SESという理解で合っていますか?
「客先常駐」は働く場所や形態を指す言葉で、契約形態とは別の概念です。SES契約でも派遣契約でも、結果的に客先で常駐勤務になることがあります。dodaの解説でも整理されているとおり、客先常駐/SES/派遣はそれぞれ独立した概念として理解する必要があります。
Q. SESで働いていますが、クライアントから直接指示を受けています。これは違法ですか?
実態としてクライアントが指揮命令権を持っている場合、それは偽装請負(実態的な違法派遣)に該当する可能性があります。厚生労働省ガイドラインでも明確に違法と示されています。まずは所属企業の人事・コンプライアンス部門に確認してください。
Q. 給料はどちらの形態のほうが高いですか?
一概には言えません。多重下請構造を経由しない直契約のSES、または専門職向けの特定派遣的な契約は単価が高くなる傾向があります。逆に、間に何社も入る多重下請構造の場合は、契約形態にかかわらずエンジニアへの支払い額が圧縮されやすくなります。
Q. フリーランスエンジニアが結ぶ契約はSESですか派遣ですか?
フリーランスの場合、雇用関係がないため「準委任契約」または「請負契約」を直接エージェントやクライアントと結ぶのが一般的です。労働者派遣契約は「雇用されている労働者」を派遣する契約のため、フリーランスとは制度上別物です。
Q. 転職時、SESと派遣をどう見分ければ良いですか?
求人票・契約書に明記された「契約形態」を確認するのが最も確実です。労働者派遣事業の許可番号(派13-XXXXXX形式)が記載されていれば派遣事業者です。また、面接時に「指揮命令はどこから出るか」「現場リーダーは自社/クライアントどちらか」を質問することも有効です。
Q. フェローシップは派遣会社ですか?SES会社ですか?
フェローシップは労働者派遣事業の許可を取得済で、エンジニアを無期雇用派遣(常用型派遣)として雇用しています。また、案件によっては準委任契約(SES)でも提供できる体制があるため、両方に対応可能な事業者です。雇用形態はいずれの契約形態でも当社の無期雇用のまま継続します。
Q. 無期雇用派遣と登録型派遣はどう違いますか?
どちらも「派遣」ですが、派遣会社との雇用契約の中身が違います。
無期雇用派遣(常用型):派遣会社と期間の定めなく雇用契約を結びます。派遣先が変わっても/待機期間中も雇用関係と給与は継続します。
登録型派遣:派遣先での就業期間中だけ派遣会社と雇用契約を結ぶ形態で、就業終了とともに雇用も切れます。
フェローシップは前者の無期雇用派遣のみを採用しています。
Q. 無期雇用派遣だと「3年ルール」の影響は受けますか?
労働者派遣法には「同一の派遣先・同一組織単位で派遣可能な期間は原則3年」という制限がありますが、派遣会社と無期雇用契約を結んでいる派遣労働者については、この期間制限の対象外とされています(労働者派遣法第40条の2第1項第1号)。したがって、無期雇用派遣であれば同じ派遣先で継続して就業し続けることも可能です。
/ NEXT STEP

契約形態の選択肢を、
キャリアの自由度に。

フェローシップは無期雇用派遣 × 準委任の両対応で、エンジニアごとに最適な契約形態を選択できる体制を整えています。